<施工例 №36>和の暮らしを大切に夫婦で過ごす伝統の家
昭和の初期に福岡県小石原村より移築されたという
I 邸。
初めて建物調査にお伺いした時、随所に見られる 欄間・建具・書院の細工の細やかさや、その洗練された美しさに感動しました。内部は まさに大正・昭和の美意識にあふれた雰囲気でした。
最初、建替えの話があったそうですが、悩まれていた時、ご紹介で当社モデル住宅にお越しいただき、再生の方向にご夫婦とも決心が強まっていかれました。
当時の建物の雰囲気を大切に、なおかつ快適でモダンなスタイルに再生するという当社の方針に賛同していただき、工事させていただくことになりました。 I 邸の特色として、 I 様のご意向もあり、あえてバリアフリーにしないという原則により、構造の変更は最小にとどめました。
先日、完成後ご夫妻と歓談させていただきましたが、家に帰ってくることが楽しみになったと大変喜んでいただき、当社としてもこの様な文化的価値がある家が、またこれから住み継がれていくことにかかわれて嬉しいかぎりでした。ご夫婦ともドクターという職業柄、大変お忙しい毎日をお過ごしですが、家にいる時は、和の暮らしを大切に安らぎの古民家でのんびりと過ごしてもらえると思います。

正面の中連の窓は、掃き出し窓からの変更



本棚の側板は縁側の杉板を再利用しました
正面の窓は、採光の為に新設






欄間




床材はさくらの無垢板







